「識別できる」と「見える」の定義
当社カラーナイトビジョン「KCシリーズ」の製品説明の際、ご購入者が見え方の違いについて、「識別できる」と「見える」ということを混同していることが多々あり、勘違いを起こしていることに気が付きました。
そこで、駒村商会ではKCシリーズ・カラーナイトビジョンと他社製品の違いを明確にするため、「識別できる」と「見える」を定義することとしました。
カラーナイトビジョン、サーマル映像、赤外線画像、蓄積画像など、撮影機材・撮影方法は多種多様にあります。しかし、その撮影方法や、原理は様々です。漠然と「見える」ということで、その様々な映像を一括りにすることはできません。そこで、駒村商会では、見えるということは、撮影対象の「個別的特長」を明確に「識別できる」ものでなくてはならないという観点から、「識別できる」とただ単に「見える」という全く異なった表現を採用することといたしました。
「識別できる」というのは、自然のひかりで撮影したものを指し、投光器等で光を増幅している状態で撮影したものでなく、カラーで撮影対象の個別的特長を明確に確認できる映像を指します。
一方、サーマル映像は、撮影対象の温度を映像化しているのであって、「識別できる映像」ということにはなりません。被写体が人間であればその輪郭が「見える」程度の状態を指していることになります。
また、赤外線画像は、IRカットフィルターを外して赤外線を照射した画像を撮影していているため、その画像はモノクロで、正確に被写体の個別的特長を捉えていることにはなりません。したがって「識別できる」のではなく「モノクロで大体が見える」状態の映像であるといえます。
蓄積画像、もしくは適正フレームで撮影されていない画像は、そもそも本来の映像とは言えない映像です。既に加工してある状態です。
KC-2000の映像は、30フレームで撮影され、カラーで、自然光の状態を撮影しており、被写体の個別的特長を正確に的確に撮影しています。そのことから、KC-2000は唯一のポータブル型超高感度カラーナイトビジョンと言えるのです。
〇「識別できる」とは
- 微弱な光(例えば0.005lx)の中で、対象人物の個別的特長が明確に識別できなくてはならない。
- 個別的特徴の中で重要な「色」を識別できなくてはならない。つまり、映像はカラーでなくてはならない。
- 撮影方法では、特別な光を用いることなく、自然光で撮影できなくてはならない(新たな光源を用いることは自然でないことになる)。
- KC-2000 / KC-1100は動画1秒間あたり30コマ(フレーム)に設定(動作を撮影する最低限のコマ数は30コマ(フレーム)であり、蓄積もしていないことを示す)。
〇「見える」とは
- 微弱な光もしくは0lxの中で、人物かそうでないかが見えることを指す。個別的特長は見分けられない。
- 見える程度の問題なのでモノクロームでよい。
- 自然光では撮影不可能なため。サーマル(熱感知)や赤外光照射をする。
- 撮影機材は30フレームとは限らない。